Tuesday, April 17, 2012

ドライバーさんは良く知っている

今日は朝から曇り模様。暑くなくてよいが、突然大雨にならないか心配。

とりあえず雨も降っていないからオフィスに向かう事にした。

オフィスでは、僕はとにかくいろんな人に挨拶して回っている。昨日のプレゼンで発表したおかげもあって、より親睦が深まった。プレゼンで、「ガーナの人は挨拶をたくさんするので驚いた」といったところ、今日は、「挨拶たくさんするぜ、だから一日に何回でも挨拶してやる!」って冗談まじりで話しかけてくるオフィサーたち。

何となく馴染んできたような感じで嬉しい。

オフィスにいるときはこれといってやる事はない。

断言できる。何もない。

僕は今、home-stay program中なのでまだ赴任していない立場。僕は学校に回って授業を行ったり、教員への研修をする事が主である。オフィスにいっても、僕は待ちぼうけを食う事が多い。自分から居場所を作らねば。

なので、僕は自分でいろいろ情報を集めようとする。今日は、GESで雇われているドライバーに話しかけたら、熱心にいろいろな事を教えてくれた。

このドライバーさんは、「自分はofficeのなかでも最底辺の雇われの身だからトップの問題もなんでも見えているし、君に言う事ができる。こういうbottomの人間の方が案外いろいろな問題が見えるんだぜ。」といっていた。

彼はガーナ人のオフィサーで正直ものはいないと言い切った。

学区の指導主事は多くの学校を受け持って、それぞれの学校を回って指導する事が仕事である。「10校回る分のお金をもらっても、実際には2校くらいしか回らないで、残りの分のお金は自分の懐に入るんだぜ。」

と彼がドライバーとして見つけ出した事を教えてくれる。

彼自身は、National Youth Employment Projectという高校中退者を対象にした雇用制度で登録され、非常勤講師として学校で働いた事があるそう。彼は、1993年に学校のカリキュラムが変わって、卒業試験も変わり、学習する教科書が準備されていなかったという時代に運悪く学生だっために高校を止めたらしい。ガーナでは卒業試験に落ちて、再度学年を繰り返すときは、義務教育の段階でも自分でお金を払う。勉強を続ける事が難しかったそうだ。

非常勤講師のときは、教員の仕事が好きだったし、子どもにも好かた。しかし正規に雇用されていた訳ではないので、GESでドライバーになった。

ドライバーとしての仕事には全く満足していない。Directorを送り迎えしたりするのが彼の主な仕事だが、彼の家から所長の家までいくのは自費で大変だそう。30歳くらいの彼は、子どももいない。自分がお金を稼げないから子どもなんてもてないんだ、と言っていた。

いつかは、「教員採用試験を受けて教員になってやるんだ」とこれからの目標を僕に聞かせてくれた。

彼は教員の仕事が本当に好きみたいだし、学校で寝ているような教員がいる国にとって非常に貴重な存在だと思う。

彼は、JICAのボランティアがやってきた事も身近でみて、practicalな授業に感心していた。ガーナでは全部板書で、何も実際に触ったり、見たりしないから、算数で立方体のこととかを文章では知っていても、形としてどんなものかは想像できないらしい。


同じように、コンピューターを勉強している学生でも、どれがマウスでどれがキーボードかというのを見てもわからない。農業を学んでいる学生がどれがコメでどれが雑草かも区別できない。

理論だけで頭がいっぱいになって、実際に増えたり見たりするpracticalの部分が貧しいのだ。

まだ、実際の所を見ていないが、Practicalな授業の普及への道のりは長そうだ。


そんな事を気軽に教えてくれたドライバーさんは、これからもお世話になりそうだ。

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