Monday, June 17, 2013

大陸の数はいくつ?

「大陸の数はいくつか?」

この質問にガーナ人はなんと答えるでしょう?

実は、7つと答える方が多いです。

え?と思われる方もいるのでは。アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、南極、ヨーロッパ、アジアで分けているみたいです。

日本の教科書では、ユーラシアでならったから6大陸だと僕は思っていましたが、調べてみると、大陸の定義って曖昧なんですね。

ロシア以外のヨーロッパでは、ユーラシア大陸ではなく、ヨーロッパ大陸、アジア大陸と分ける傾向にあり、ガーナもその影響が強いのかな。と思いました。

こういうの、面白いですね。

名古屋のある中学生への手紙(抜粋)

みなさん、こんにちは!
青年海外協力隊の北見です!いかがお過ごしでしょうか?
ガーナは現在、雨期の到来が近づいていて、暑すぎず、過ごしやすい季節になっています。

皆さんと交流を始める事が決まり、私はとても嬉しいです。前回、ビデオレターで自己紹介を少しさせてもらいましたが、今回はガーナでの私の近況や思いについて紹介させてもらおうかと思います。

ガーナに赴任し、今現在で14ヶ月目を迎えています。来たばかりのころは、生活の面で慣れない事がたくさんありました。水がでなかったり、近所の子どもの「外国人。中国人」コールの嵐を浴びたり、今となっては平気なものも、当時はつらく思う事が多々ありました。

一番苦労したのは、自分の活動の方向性を見いだせなかったことです。
配属先からの要請は、任地にある小学校(全300校)を巡回して、算数と理科の教育の水準の向上を図る事です。

ガーナの学校をいろいろと回らせてもらい、一番最初に目についた問題点は、「授業が行われない、子どもたちがほったらかしにされる時間があまりにも多い」ということです。
この問題については、今でもどうしたものか、と頭を悩ませるところです。
田舎に行けば行く程、この問題は顕著です。
 想像してみてください。もし皆さんが、学校に長い時間かけて歩いていったとしても、先生が現れず、ほったらかしにされる事を。。。。ひどいですよね。

私がいって授業をやる。それは、実はとても簡単なことです。私一人が動けば出来るのだから。でも、それでは、あんまり意味がないのです。
なぜなら、授業をやるのはガーナの先生でなければ、将来にわたって何も変わらないからです。

自分がどう関わるのか、どうするべきか、とても悩みました。今でも解決しきれていない部分はありますが。

私は悩んだ末、教員研修というかたちで、ガーナ人の先生と共に学び合うことを重点に活動を行なう事にしました。研修会の日時を決めるのも、大変で、予定通りに行かない事ばかりですが、それでも、開催に至るまでの準備などから学び合っています。

協力隊として赴任した当初、一番苦労したのは、実は、「相手のために」という想いが強すぎたがために生まれた葛藤です。自分が勝手に焦って、このままではいけない、なんでガーナの先生は、教えないんだ!なんで、こんな簡単な事が出来ないんだ!って、思い過ぎるとつらかったです。

でも、あるとき、「ガーナ人のために」から、「ガーナ人と一緒に」という方向に考えてみたら、ふっと楽になりました。今まで気がつかなかった、ガーナ人の先生たちの良さにも多く目がいくようになったのです。自分一人で頑張るのではなく、協力してもらいながら行なう。そうすると、ガーナの良さがたくさんあがってきて、どんどん好きになったのです。

ガーナ人を巻き込んで、活動をやること、これが活動の中では難しくもあり、また、楽しい部分でもあります。その難しさと楽しさを噛み締めながら、私は今ガーナで生活しています。

みなさんも、ガーナの学校、生活ってどんなものだろう?って興味を抱いてくれていると思います。そして、「ガーナ人のためになることをやりたい」って考えてくれている方もいると思います。ただ、一方通行ではなく、「一緒に」問題を解決するような心構えでいてくれると、ガーナ人も喜ぶと思います。その上で、名古屋にいる中学生ができることはなんでしょう?


 ヒントになるかわかりませんが、一般的な学校の中で子どもや先生が苦労する点について、ちょっと書きますね。
 ガーナの先生はよくやっていると思います。英語で物事を説明する能力は、みんなとても優秀です。子どもたちも、授業では一生懸命に勉強しているので、感心する事が多いです。ものが少ない中でも、なんとかやっているのです。

 でも、教科書を読んで覚える、黒板に書いてあるのを写すだけで授業が終わるので、応用する力や、実物の感覚として学ぶという事がほとんど行なわれていません。普段の生活と、学びが結びつきにくいのです。

 普段の反復練習が乏しいため、基礎的な計算でつまづく子どもがとても多いです。例えば、6年生になってもかけ算ができないし、ひっさんで桁が多くなるともうお手上げな子もいます。。分数の計算に関しては、先生も間違えて教える事があるくらいです。

 教室の中は暗いです。黒板は固い。実験室などの特別教室はありません。職員室もないです。教材をせっかく作っても、保管しとけないのです。教材を使うためにトレーニングが必要な先生ばかりです。
 先生が田舎の学校に通うのはお金がかかって大変です。先生用の宿舎が田舎にはありますが、そこに先生は住みたがりません。

などなど、苦労はたくさんあります。

参考になるでしょうか。


お手紙、長くなってしまいましたが、みなさんの学習のためにお役に立てれば幸いです。

Sunday, June 16, 2013

最後の課外授業for 中学③年

土曜日。
毎週末に、課外授業を行っていた中学校へ。
最後の課外授業を中学三年生にやってきました!


実験は大盛り上がり。






来週から、基礎教育の卒業試験がはじまります。みんな頑張れ!

一人の生徒が、感謝のメッセージを書いてくれた。うれしいのう。



大成功!教材品評会!

感動した〜!今日は感動した!!是非この感動を共有したい!

ガーナで先生たちが教材を使って授業をしているのは、あんまりみない。
そんななかで、
「ガーナの先生たちは果たして、手作り教材のアイデアがないのだろうか?
いや、きっと良いアイデアを持ったガーナ人の先生がいるはずだ。」

こんな思いを赴任してから、ずっと抱いていた。

いくら僕が巡回して教材を紹介しても、心に響かない部分があるのではないか。むしろガーナ人の先生のアイデアを、先生同士で共有しあって、良いアイデアに出会う機会を作れば、ガーナ人の先生の心にはより響くのではないか。
。。。と思っていた。

そこで!
教材品評会(TLM competition)なるものを、任地の学校で行なう事にしたのです。

アイデアのもとは、バングラの同期隊員から拝借しました。

開催したいな〜ッて思いをカウンターパートに伝えたのが、4月の頭くらい。
すると、彼は、22人いる指導主事(サーキットスーパーバイザー)とのミーティングで、この企画を共有してくれました。

22学区で、それぞれの指導主事が教材品評会を開き、各学区代表者を決め、さらにその代表者22人が、アイデアを紹介し合うというものに発展してきました。

先生たちに与えられたトピックは「かけ算」の教材。

正直、良いアイデアが出てくるのか疑問でした。本当に学区の指導主事たちは動いていてくれているのか。それも疑問でした。

でもでも、賛同してくれた一人の指導主事が、彼女の学区での教材品評会に僕を招待してくれたのです!

もう、嬉しくて、震えました!
さらに、
そこで展開された、アイデアの数々!





えー!すごーい!っていう教材がでてくるわ、でてくるわ!

よう準備してくれたわ〜!

指導主事も、「あなたたち、こんなに良いアイデアがあるのに、何で普段からつかわないの!」って驚くくらいです。

参加した先生たちも、お互いに学び合っていて、とっても盛り上がったのです!

ガーナの先生たちのポテンシャル、とってもすごいんだと思います!

もっともっと、彼らのもっているものを信じてやっていきたい。

改めてそう思えた日でした。

まだ、一つの学区でしか動いていないが、このいい流れをもっと広めていきたい!

児童労働について考える

ガーナにいると避けて通れないのが、日本の皆さんが考えるガーナへのイメージとのギャップ。とくに、カカオ農園の児童労働に関しては、テレビで盛んに取り上げられたり、中学校の英語の教科書にのっているそうです。

知り合いの先生が、いろいろと質問してくれて、その中で自分の考えた事を中学生に宛てた手紙にしました。

長いですが。みてくれるかな?

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英語の教科書、皆さんは内容を理解したかな?どんな感想をもったかな?僕は中学生のときは英語が苦手だったので、和訳を丸暗記していましたが、みなさんは、理解できていると信じます!
 
 カカオ農園ですが、ガーナ人はcacaoではなくcocoa(コーコー)と呼びます。カカオは通じません。日本では、明治のGHANAチョコレートが有名なので、ガーナ=チョコレートのイメージですよね。
 しかし、ガーナの人たちはあんまりチョコレートを食べません。しかもガーナのチョコレート会社は、golden treeという一社だけしかありません。
 しかもそのチョコレート、めちゃくちゃ固いです!日本で柔らかいチョコレートに慣れた人はビックリするでしょう。しかも、暑いところに置いていてもとけにくいというシロモノ。そのお味は、、、、食べたもののみぞ知る!です。



 児童労働。この問題に関して、ガーナで普通に生活しているとピンと来ない部分があります。「ガーナは貧しくてかわいそう」と言われるのもちがうなー、ってのが正直なところです。きっとガーナに来た事のあるだれもが、ガーナは貧しい国という類いで人に紹介はしないでしょう。発展していて、豊か部分もたくさん知っているからです。

 この国では子どもが親の手伝いをするのが普通です。むしろ感心するくらいに子どもがよくはたらく。水汲みやら、物売り、掃除などを一生懸命にやっています。

 子どもが働いているって言うのは、日本にいるときの感覚だととても深刻でかわいそうなことに見えましたが、案外、こっちにきて、ガーナの人々と触れあってみると、ほとんど違和感がなくなっています。むしろ、子どもが働くことでうまく社会が回っているのかもしれない。僕もよく、子どもに水を運ぶのを手伝ってもらったり、子どもに物を運んでもらったりってすごく助かっています。子どもが先生や、年上の人を気遣う気持ちを、しっかり学んでいるようです。子どもたちも、うらやましいくらい明るくたくましいです。

 もちろん、この教科書で紹介されているように、児童労働が原因で学校にすらいけないというような極端な例は、深刻でしょう。
 
 子どもが働くことは悪ではない。児童労働の問題とは、学校に通う時間を確保されなかったり、子どもが子どもらしくいる権利を奪われたりしている事を指す問題です。その辺は混同しないように考えたい。

 当のガーナ人たちも、あんまりそういう問題を認識していないと思います。なぜなら、大多数の子どもたちは学校に通えるようになっているからです。今、就学率も90%を超え、世界銀行はガーナを中位所得国に位置づけするほど発展著しいです。

 問題は、ラスト10%の就学率、その取り残された貧困層。そこに、深刻な児童労働が隠れているかと思います。カカオ農園の児童労働の問題とはまた別に、ガーナ北部州の貧しい家庭の女子が、南部に出稼ぎに行くことがあるのですが、それは人身売買につながり、性産業に関わっていると聞きます。

 巡回していた先の学校の女の子(小学校5年生)が突然、学校に来なくなり、なぜかと聞けば、南に出稼ぎにいったという事がありました。この出稼ぎを現地語でカヤーヨと呼びます。

 深刻な問題を抱える面もあれば、発展著しく豊かな面もある。なので、教科書で児童労働の問題を知るのはとても有益な事ですが、それを一面だけで捉え、ガーナのイメージにするのは避けたい。これが教科書の内容に関する僕の率直な感想です。

 現地の人々との認識のギャップがあることを知ってほしいです。こっちに来てから思うのは、日本にくらしている水準の目で、物事は捉えきれないってこと。ガーナの水準というのは、ガーナの人々と触れ合ってみないとわからない部分があるかと思います。教科書の情報は、嘘ではないと思うけど、違った捉え方ができるし、「自分の目でいつか確かめる!」っていう気持ちを中学生のみなさんに持ってほしいです。

 今回、児童労働の話をみなさんと考えるに当たって、自分自身が、「はっ!」と気付かされるところがありました。ガーナの感覚に慣れているがために、児童労働の状況への問題意識が薄れていたかもしれません。それは、自分も児童労働の問題に加担しているのかもしれないってこと。この問題は難しい問題ですが、問題意識をもっているのといないのでは、全然違うはずなので、考え続けてみます。
 
 また、問題意識の話でつながってくるのは、どの国際機関がどの分野を問題として捉えるか、どの数字を使うのかで、関わる優先順位が違っているという事。

 私の関係しているJICAは教育の中でも、理科や算数の質の改善を優先に捉えています。一方で、NGO団体のように児童労働を一番の優先にして活動しているところもある。その中でもギャップがあるという事です。

 僕自身は教育の質改善という問題に対して行動しています。これを優先して行動していることは良いのでしょう。そのうえで、児童労働の問題も、しっかり考えていたいと改めて、思うに至りました。


 ちょっと長ったらしい文章になって、まとまりもあまりないのですが、また質問など下さいね。